舌下免疫療法
舌下免疫療とは
舌下免疫療法(SLIT)とは、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を舌下で投与し、アレルギー反応を抑える治療法です。
具体的には、アレルゲンを溶かした液を舌の下に含んで、舌下粘膜から吸収させます。これにより、体内にアレルゲンに対する免疫反応が起こり、アレルギー症状を抑える効果が期待できます。
舌下免疫療の対象疾患
舌下免疫療の対象疾患は、以下のとおりです。
- スギ花粉症
- ダニアレルギー性鼻炎
舌下免疫療のメリット
舌下免疫療のメリットは、以下のとおりです。
- アレルギー症状を抑える効果が期待できる
舌下免疫療は、アレルギー反応を抑える効果が期待できます。そのため、アレルギー性鼻炎などの症状が軽減したり、薬の服用量を減らしたりできる可能性があります。
- 薬の服用が不要になる可能性がある
舌下免疫療が成功すれば、薬の服用が不要になる可能性があります。
- 副作用が少ない
舌下免疫療の副作用は、軽度なものが多いです。
舌下免疫療のデメリット
舌下免疫療のデメリットは、以下のとおりです。
- 長期間の治療が必要
舌下免疫療は、2〜5年間の継続的な治療が必要です。
- 効果が出るまでに時間がかかる
舌下免疫療の効果が出るまでには、数ヶ月から数年かかる場合があります。
- アレルギー症状が悪化する可能性がある
舌下免疫療によって、一時的にアレルギー症状が悪化することがあります。
舌下免疫療の注意点
舌下免疫療を受ける際には、以下の点に注意しましょう。
- 医師の指示に従って、正しく行う
舌下免疫療は、医師の指示に従って、正しく行うことが大切です。
- 副作用が現れたら、すぐに医療機関を受診する
舌下免疫療によって、副作用が現れることがあります。副作用が現れたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
舌下免疫療のまとめ
舌下免疫療は、アレルギーの原因となる物質を舌下で投与し、アレルギー反応を抑える治療法です。アレルギー性鼻炎の治療に効果が期待できます。
舌下免疫療は、長期間の治療が必要で、効果が出るまでに時間がかかるなど、デメリットもありますが、アレルギー症状を抑える効果が期待できる治療法です。
舌下免疫療の具体的な流れ
舌下免疫療は、以下の流れで行われます。
- アレルゲン検査
まずは、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を特定するために、アレルゲン検査を行います。
- 舌下免疫療薬の選択
アレルゲン検査の結果をもとに、舌下免疫療薬を選択します。
- 舌下免疫療の開始
舌下免疫療薬を、医師の指示に従って、舌下で投与します。
- 定期的な受診
舌下免疫療の効果を確認するために、定期的に受診します。
舌下免疫療の副作用
舌下免疫療の副作用は、軽度なものが多いですが、以下のようなものが報告されています。
- 口腔内のかゆみ
- 発疹
- じんましん
- 吐き気
- 下痢
これらの副作用が現れた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
※現在当院では、ダニアレルギーの導入、維持投薬。スギアレルギーの維持投薬を行っております。(スギの導入薬は入荷困難が続いています)