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皮膚の異常

湿疹

蕁麻疹

ニキビ

水虫/爪水虫

帯状疱疹

紫斑

 

湿疹とは

・湿疹とは表皮の炎症の総称です。

数ある湿疹の病名
接触性皮膚炎 うっ滞性皮膚炎 口囲湿疹 貨幣状湿疹
皮脂欠乏性湿疹 手湿疹 脂漏性皮膚炎 アトピー性皮膚炎

・接触性皮膚炎

湿布によるかぶれなど、原因物質が明らかなもの。治療は原因となる物質を突き止めて、その物質との接触を避けたうえでステロイド外用薬を使用します。 かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬(かゆみ止め)などを処方します。

・皮脂欠乏性湿疹

加齢とともに皮脂の分泌量が低下することに伴い皮膚が乾燥し、表皮のバリア機能が低下。表皮に抗原が侵入しやすくなり炎症が引き起こされます。治療は保湿剤を塗って乾燥した状態を治療します。保湿剤だけでは治らない場合は、ステロイド外用薬で湿疹をしっかり抑えることが重要です。

・うっ滞性皮膚炎

下肢などをよく見ると表在静脈が目立ち、下肢静脈瘤などがあるかたで、静脈のうっ滞によって生じます。治療は、圧迫療法で、弾性ストッキングや弾性包帯で足を圧迫し、溜まっていた血液が押し出します。 血液が出るだけでも、むくみや湿疹・かゆみ・皮膚潰瘍の症状が改善できます。

・脂漏性皮膚炎

皮脂の過剰分泌によって皮膚炎が発症した病態です。治療は弱いステロイド外用薬から使用して、痒みが強い場合はより強いステロイド外用薬に変更します。

蕁麻疹とは

・蕁麻疹とは紅斑を伴う一過性、限局性の皮膚の浮腫です。

・蕁麻疹の個々の皮疹は通常は数時間、長くても24時間以内に跡形を残さずに消退します。

・治療は抗ヒスタミン薬の内服です。多くが1週間から10日間で治癒します。

ニキビとは

・ニキビとは、前額部(おでこ)、頬、口の周り、下あごなどにできる皮膚の慢性炎症性疾患で、おもに思春期から青年期にかけてよくみられます。 毛穴に皮脂がたまり、出口が炎症を起こして小さく隆起したもので、すぐに治ってしまう軽いものから、ニキビ痕として跡を残してしまう重症のものまであります。ニキビ痕を未然に防ぐためには、できるだけ早期に治療を開始し、さらに良くなった状態を維持することが大切です。

水虫/爪水虫とは

・水虫は、白癬菌というカビが足などに繁殖して起こる皮膚の病気で正式には「白癬」といいます。

・白癬は皮膚のあらゆる場所に生じ、部位によって病名がつけられます。

・白癬菌は高温多湿を好むため、靴下や靴を履いて湿度が高い足(足白癬:水虫)や爪(爪白癬:爪水虫)に生じやすいです。

・診断には直接鏡検(顕微鏡で白癬菌を確認します)を用い、確定診断がついたら抗真菌薬を使用します。

帯状疱疹とは

・帯状疱疹は、水痘/帯状疱疹ウイルスによって皮膚の痛みや発疹などが起こる病気です。
・体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。

・通常、皮膚症状に先行して痛みが生じます。その後皮膚症状が現れると、ピリピリと刺すような痛みとなり、夜も眠れないほど激しい場合があります。
・多くの場合、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、神経の損傷によってその後も痛みが続くことがあります

・帯状疱疹の治療は、原因となっているウイルスを抑える抗ウイルス薬と、痛みに対する痛み止めが中心となります。

紫斑とは

・皮膚の中の血管が損傷して出血が起こった場合、表皮を通して肉眼的に組織に流失した赤血球を確認することができ、この皮疹を紫斑と呼びます。

・血管が損傷する原因としては、物理的刺激と血管炎があります。

・病歴や触診、血液検査を組み合わせて診断、治療を行い、必要時は基幹病院へご紹介致します。

 

参考文献

BJ Dermatol, Volume 148, Issue 3, 1 March 2003, Pages 501–506.

Nihon Ishinkin Gakkai Zasshi. 1999;40(2):93-7.

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