帯状疱疹ワクチンについて
2種類のワクチンを取り扱っています。
乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)
帯状疱疹不活化ワクチン(シングリックス)
ビケンとシングリックスの違いについて
従来は生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)が用いられていましたが、2020年から新たに不活化ワクチンであるシングリックスの使用が始まりました。帯状疱疹発症予防効果は従来型生ワクチン50%程度なのに対して、シングリックスは97%と非常に効果が高いです。また、従来のワクチンはウイルス活性を弱めた“生ワクチン”ですが、シングリックスは病原性をなくしウイルスの一部のみを使用した“不活化ワクチン”となりますので安全性も高く、免疫力が弱った方にも接種が可能です。
効果持続期間は弱毒生ワクチンが5年程度に対して、シングリックスは現時点で9年以上免疫が持続することがわかっています。
ビケン | シングリックス | |
ワクチン種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
帯状疱疹発生抑制効果 | 51.3% | 50歳以上 97.2%, 70歳以上89.8% |
帯状疱疹後神経痛抑制効果 | 66.5% | 50歳以上 100%, 70歳以上85.5% |
接種方法/回数 | 皮下注射/1回 | 筋肉注射/2回 |
持続時間 | 5年で効果減弱 | 8年後で84%の有効性 |
接種不適当者 | 免疫抑制状態の方 | なし |
費用 | 8,000円(自己負担3000円) | 40,000円(自己負担35000円)*2回分 |
副反応 | 接種部位の痛み、腫脹、発赤 |
接種部位の痛み、腫脹、発赤、筋肉痛、倦怠感、頭痛 ※ビケンより強く出る可能性あり |
長所 | 費用が安い、接種1回 | 予防効果が高い、免疫低下している方でも接種ができる |
短所 | 予防効果が劣る、免疫が低下している方は接種できない | 費用が高い、接種回数が2回 |