気管支喘息/COPD
気管支喘息
・発作性の呼吸困難、喘鳴、胸苦しさ、咳の反復の症状で気管支喘息を疑います。
・アトピー素因やアレルギーがあれば可能性が高くなり、20-30歳代の方ではアレルゲン(花粉やハウスダスト)の曝露に関連することが多いです。
・かぜをひいたり、季節の変わり目によって増悪することがあります。
・治療としては、まず低用量吸入ステロイドの吸入や症状に合わせてロイコトリエン拮抗薬、長時間作用性β2刺激薬を使用します。
・発作時には短時間作用性β2刺激薬を使用します。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
・COPDは長期の重喫煙が原因となり、高齢男性に多い疾患です。
・ご高齢の喫煙者で慢性の咳/痰/息切れがある方はCOPDが存在する可能性があります。
・呼吸機能検査や胸部Xp、CT検査で喘息/びまん性汎細気管支炎、副鼻腔気管支症候群、気管支拡張症、結核、肺リンパ脈筋腫症、うっ血性心不全、間質性肺炎、肺がんなどを鑑別する必要があります。
・まずは禁煙が重要で、たばこをやめればCOPDの進行が止まると考えてください。
・治療には長時間作用型抗コリン薬を用いますが、前立腺肥大や緑内障がある方は注意が必要です。