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風邪/インフルエンザ/コロナ

風邪症状(発熱、咳、鼻水、のどの痛みなど)で受診される患者さんは電話連絡の上、来院するようお願いします。

感冒(かぜ)

・多くの人が年に数回かかる非常によくある病気で、たいていは自然によくなります。

【症状】

・鼻の症状(鼻水、鼻づまり)

・のどの症状(痛い、イガイガする)

・咳、痰

・発熱、頭痛、体のだるさなど

・上記のように症状が多領域にまたがることがウイルス感染の特徴です。

【経過】

・3日目くらいまでは、のどの痛みや鼻水などが ひどくなったり、熱が続いたりします。

・7-10日間で良くなっていきます。

・咳は3-4週間ほど残ることもあります。

【治療】

・ウイルス感染が原因であり、つらい症状は、解熱剤や咳止めなどで和らげることが できます。

・細菌を退治する抗菌薬を飲んでも効果はなく、 症状が軽くなったり、早く治ることはありません。

・不必要に抗菌薬を飲むと、下痢やアレルギーなどの 副作用が出たり、薬剤耐性菌を生み出すことにつな がります

【自宅でできる対策】

・十分な休養と栄養をとりましょう。

・汗や鼻水から水分が奪われます。脱水にならないようにしっかり水分をとりましょう。

・喫煙は咳を悪化させ、かぜを⻑引かせるのでやめましょう。

・咳やくしゃみが出るときは、マスクを正しく着用し、手洗いをしっかりして、周りの人にうつさないように心がけましょう。

最初は感冒(かぜ)に見えても後から別の病気 だとわかることもあります。

下記の症状に当てはまる時は、もう一度受診しましょう。

■ 38.5°C以上の熱が4日以上続く

■ 息をすると胸が痛い

■ 息苦しい

■ 症状が出始めて4日以上経ってもよくならない

■ 食事や水分を取れなくなってきた

急性咽頭炎

・のどの痛みが主な症状です。感冒(かぜ)と同様、よくある病気です。

・ほとんどはウイルスが原因ですが、細菌である溶連菌(A群β溶血性連鎖球菌)が原因のこともあります。

【症状】

・のどの痛みが、鼻水や咳よりも目立ちます

【経過】

・のどの痛みは最初の2-3日がピークです。

・7-10日間でだんだんとよくなっていきます

【治療】

・咽頭炎の多くはウイルス感染が原因と思われ、のどの痛みは、痛み止めで和らげることができます。

・細菌を退治する抗菌薬を飲んでも効果はなく、発熱やのどの痛みが軽減したり、早く治ることはありません。

・ただし、溶連菌による咽頭炎と診断され抗菌薬を処方されたときは、用法用量を守って飲み切りましょう。

・不必要に抗菌薬を飲むと、下痢やアレルギーなど副作用が出たり、薬剤耐性菌を生み出すことにつながります

【自宅でできる対策】
・熱がある時は特に、水分を十分にとりましょう。
・柔らかいもの、刺激の少ないものが食べやすく、
・うがいが痛みをやわらげるかもしれません。
・喫煙は症状を悪化させるのでやめましょう。 
最初はウイルスによる急性咽頭炎に見えても 後から別の病気だとわかることもあります。

下記の症状に当てはまる時は、もう一度受診しましょう。

■ 呼吸しにくい、またはのどがつまる感じがしてきた

■ のどの痛みで飲み込むのが難しく、食事や水分を取れない、痛み止めの効果がない

■ 唾を飲み込むことも難しく、唾液がだらだら口から出る

■ 4日以上経っても38°C以上の熱が続く

■ 息を吸うときに、のどがつまった感じやヒューヒューという音がする

■ 7-10日間経っても症状が良くなってこない、または悪くなっている

急性副鼻腔炎

・かぜやインフルエンザをきっかけに、 副鼻腔の粘膜が荒れたり腫れたりするのが副鼻腔炎です

【症状】

・鼻水、鼻詰まり、においがわからない

・顔面の痛み、⻭痛 、頭痛 ・発熱、体のだるさ

・耳のつまる感じ

・咳、痰

【経過】

・3日目くらいまでは熱や倦怠感が続きますが 自然に治まります。

・鼻の症状は、2-3週間かけて徐々に治まります。

【治療】

・鼻水、鼻づまり、頭痛、顔の痛みがひどい時は、症状を抑える薬を使うと少し楽になります。

・急性鼻副鼻腔炎の多くはウイルス感染が原因と思われ、症状がひどくない限り、細菌を退治する抗菌薬 は効果がありません。

・抗菌薬を使うと下痢やアレルギーなどの副作用がおこることがあります。

・まれに細菌による鼻副鼻腔炎を合併しますが、鼻水が ⻩色や緑色でも細菌感染とは限りません。

・鼻水の色だ けでウイルス性と細菌性を見分けることは難しく、抗 菌薬が必要かは症状の強さや経過で判断します。

・抗菌薬を処方されたら用法用量を守って飲み切りましょう

【自宅でできる対策】

・十分な休養と栄養をとりましょう。

・汗や鼻水から水分が奪われます。脱水にならないようにしっかり水分をとりましょう。

・顔を温めると症状が楽になるかもしれません。

最初はウイルス性の急性鼻副鼻腔炎に見えても 後から別の病気とわかることもあります

下記の症状に当てはまる時は、もう一度受診しましょう。

■ 目の下や額のあたりの痛みが強くなってきた

■ 39°C前後の高い熱が続く

■ いったん治りかけた症状が再度悪化した

■ 7-10日経っても鼻水が減らない

急性気管支炎

・ほとんどはウイルスが原因です。痰の色では原因を区別できません
【症状】

・咳や痰(2-3週間続くことがあります)

・発熱、倦怠感など

【経過】

・3日目くらいまでは熱や倦怠感が続きますが 自然に治まります。

・咳は数週間かけて徐々に治まります。

【治療】

・咳がひどい時は咳止めを飲むと少し楽になります。ただし、完全に咳がなくなるわけではありません。

・頭痛や熱がつらいときは解熱鎮痛剤を使いましょう。

・今回の気管支炎はウイルス感染が原因と思われます。

・細菌を退治する抗菌薬を飲んでも、咳が早く治るわけではありません。

【自宅でできる対策】
・十分な休養と栄養をとりましょう。
・汗や痰から水分が奪われます。脱水にならないように、また痰を薄くして出しやすくするため、十分に水分をとりましょう。
・喫煙は咳を悪化させるのでやめましょう。
・咳やくしゃみが出るときは、マスクを正しく着用し、手洗いをしっかりして、周りの人にうつさないようにこころがけましょう。
急性気管支炎の時は、肺炎が起こらないか注意深く 観察が必要です。

■ 食事や水分を取れなくなってきた

■ 息苦しい、呼吸が速い

■ 高熱が4日以上続く

■ 顔色が悪い

■ 息をするときにヒューヒューゼーゼー音がする

■ 眠れないほど咳が強い

■ 咳が3週間以上続く

■ 血痰が出る

インフルエンザ

・インフルエンザは通常冬季に流行する感染症で、小児/高齢者/免疫不全者/基礎疾患がある方で重症化する可能性があります。

・インフルエンザワクチンは重篤なアレルギーがない限り毎シーズン接種することが推奨されます。

・典型的な症状として、急性発症/発熱/気道症状(鼻水/咽頭痛/咳)/関節痛を特徴とします。

・健常者に対しては抗インフルエンザ薬は必須ではなく(患者様と相談)、安静、対症療法が基本となります。

・インフルエンザ迅速検査は感度(50-70%)、特異度(90-95%)と報告があり、検査が陰性だからといって100%否定することはできません。

・感染者には感染拡大のため咳エチケット(マスク着用/ティッシュハンカチの使用/袖で口を覆う)や手指衛生をお願いしています。

新型コロナウイルス感染症

・新型コロナウイルス感染症の特徴は、潜伏期間が1~14日と幅があり、発症者のみならず、発症前や無症状感染者でも他人を感染させる可能性があること、発熱や気道症状、全身倦怠感などのかぜ様症状が約1週間持続することなどです。

・感染者の多くは軽症ですが、一部は呼吸困難等の症状が現れ、肺炎に至り、特に高齢者や基礎疾患(慢性閉塞性肺疾患、慢性腎疾患、糖尿病、高血圧、心血管疾患、肥満、がん等)を有する者は重症化する可能性が高くなります。

・基本的にはコロナの陽性者であっても、症状が軽い人に関しては薬を飲まなくても治る人がほとんどです。症状によっては、咳止めや解熱剤などの対症療法を行います。

・新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は飛沫や接触感染です。感染拡大を防ぐには、基本的な感染対策(手洗い、換気、密閉・密集・密接の回避、効果的な場面でのマスク着用)が重要です

インフルエンザウイルス、コロナウイルス感染後の待機期間について

・待機期間についてはこちら

かぜと抗菌薬について

風邪には抗菌薬は効きません!

・ウイルスによって起こる風邪には、抗菌薬を飲んでも意味がなく、抗菌薬には副作用もあります。

・そうはいっても、「この前風邪をひいたときにはお医者さんが抗菌薬を出してくれたのに・・・」ということもあるでしょう。でも、その時風邪が治ったのは抗菌薬のおかげではありません。あなた自身の免疫力と休息で自然に治ったのです。

・当院では適切な抗菌薬使用につとめ、あなたやあなたの家族、そしてあなたの地域のこと(不必要な抗菌薬使用は耐性菌[抗菌薬が効かなくなる細菌]を招き、本当に抗菌薬が必要な病気になった時に困ります)を、より一生懸命に、より広く、長い目で考え適切な医療を心掛けます。

コロナ罹患後症状

・新型コロナウイルス感染症にかかった後、ほとんどの方は時間経過とともに症状が改善します。いまだ不明な点が多いですが、一部の方で長引く症状(罹患後症状,いわゆる後遺症)があることがわかってきました。

・コロナ後遺症については解明されていないことが多く、根本的な解決方法はまだ見つかっていません。単一の病態ではなく人によって症状の種類や程度は異なります。また、コロナ後遺症と思っていたら、実はコロナの後に他の病気を発症したという可能性もあります。

・当院では、かかりつけ医としてコロナ罹患後症状に対する診察を行っています。基本的には症状の原因となりうる臓器異常の検査を行い、他の病気を否定した後に漢方薬による治療を行います。

倦怠感 微熱 食欲不振 味覚障害
気持ちの落ち込み 息苦しい 頭痛
関節や筋肉の痛み 睡眠障害 疲労感 動悸
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