骨粗鬆症
骨粗鬆症とは
・骨粗鬆症は、骨折をはじめとした様々な疾患を引き起こし、寝たきりの一因にもなる現代の習慣病です。
・骨粗鬆症とは、文字通り骨がすかすかになって脆くなり、折れやすくなっている状態のことです。
・原因として、閉経や加齢、ステロイドなどの薬剤投与、甲状腺機能亢進症、腎不全など様々な要因により、骨粗鬆症は発症します。
・骨の量や強度は、X線を使って計測する骨密度で類推することができ、この骨密度が若い人の平均値の70%以下、つまり30%以上低下すると骨粗鬆症と診断されます。
・骨密度の計測値から推測する骨粗鬆症の患者数は、国内で現在約1300万人と考えられ、さらに増加し続けています。
症状
・骨粗鬆症で骨が脆くなっているだけでは、症状がでることはほとんどありません。
・問題は、骨が脆いので骨折しやすくなっていることで、骨折して初めて骨粗鬆症に罹患していることに気がつくことも稀ではありません。
・また、レントゲンを撮影してみると圧迫骨折をしていた、など「いつのまにか骨折」という状態になる方もいらっしゃいます。
予防・治療
・骨塩維持のためには、栄養、運動、日光浴が重要です。
・栄養は、いろいろな種類の食品をバランスよくしっかり食べることが大切です。特にカルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンDを意識的に摂取するようにしましょう。
・適度な運動は骨塩の減少を予防する効果があります。定期的な運動で骨塩の維持を図りましょう。
・カルシウムの吸収を助けるビタミンDは食事からの摂取だけでなく紫外線を浴びることにより皮膚でも合成されます。真冬で日中15分程度の日光浴で十分効果がみられますので、日常生活の中に日光浴をうまく取り入れてみましょう。
・性別や進行度によって使用する薬は様々ですが、投薬による治療も一般的です。また、骨密度を増加させるための食事による療法もあせわて行う場合が多いです。近年、骨粗鬆症の薬は、骨を壊す細胞や骨を作る細胞にさまざまな方法でアプローチして、骨塩のみならず、骨の質も改善するような薬が世に登場してきています。
・当院では、手関節で骨塩を定量できる機器を導入しております。予防についての指導もいたしますので、骨粗鬆症が気になりましたら、お気軽にご相談ください。