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貧血

貧血の診断

・貧血はヘモグロビン(Hb)濃度が成人男性で13g/dL未満、成人女性で12g/dL未満、小児と妊婦で11g/dL未満とされています。

・まずは、その他の血球(白血球、血小板)に異常がないかを確認し、造血の問題なのか、材料不足なのか、壊されているのか、出血など可を判定していきます。

・血液検査で①溶血性貧血②小球性貧血③正球性貧血④大球性貧血と鑑別していき、原因に沿った投薬治療または血液内科にご紹介させて頂きます。

溶血性貧血

・血液検査で間接ビリルビンの上昇、LDHの上昇、ハプトグロビンの低下を認めます。

・原因としては、自己免疫性溶血性貧血、血栓性血小板減少性紫斑病、溶血性尿毒症症候群、多発性骨髄腫などがあります。

小球性貧血

・鑑別には血液検査でフェリチン(貯蔵鉄)を調べます。

・原因としては、鉄欠乏性貧血、鉄芽球性貧血、サラセミアなどがあり、鉄欠乏性の時には原因(月経、子宮筋腫、消化管出血)などを診察で調べていきます。

・鉄欠乏性に対しては、鉄剤の投与を行いますが、胃腸障害が強い方にはクエン酸第二鉄や鉄の静脈注射を行います。

正球性貧血

・正球性貧血では特に腎性貧血や慢性疾患に伴う貧血が鑑別となります。

・腎性貧血は、腎機能低下に伴うエリスロポエチン産生障害によって生じるため、内服や注射によって治療を行います。

・血液の病気である多発性骨髄腫は、同じように腎機能障害と貧血をきたすことがあり必要に応じて検査で除外を行っております。

大球性貧血

・大球性貧血では巨赤芽球性貧血(ビタミンB12欠乏、葉酸欠乏)を中心に血液検査で鑑別を行います。

・ビタミンB12や葉酸の欠乏を認めなければ、甲状腺機能低下症や肝疾患の検索を行います。

・血液の病気である骨髄異形成症候群を発症している可能性もあるため、検査結果によっては血液内科へご紹介させて頂きます。

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