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高尿酸血症/痛風

高尿酸血症とは

・体内でのエネルギー代謝、細胞の新陳代謝によってプリン体が生じます。プリン体は肝臓で代謝され、尿酸となって体外へ排泄されます。しかし、尿酸が過剰になると排泄が滞り、血液中の尿酸が増え、高尿酸血症となります。

・高尿酸血症は、血清尿酸値が7.0mg/dLを超えるものです。

・高尿酸血症の病型には、尿酸産生過剰型、尿酸排泄低下型、腎外排泄低下型、混合型の4つに分類されます。

症状

・尿酸値が高いだけでは、自覚症状がありませんが、進行していくと血症となった尿酸が関節・足先などにたまり炎症が起こり、激痛の痛風発作が起こります。

・痛風は、下肢の関節に発症が多く、激烈な痛み・赤く腫れる・歩行困難などになりますが、7~10日間で多くが治まります。

・また腎臓にたまって結石(尿路結石)ができると背中に痛みが生じたり、尿管や膀胱に移動しその部分で激痛を生じたりします。

予防

・予防には食事量とアルコール量を減らし、プリン体が多く含まれている食品(ビール・鶏卵・魚卵・肉・魚など)を控える必要があります。

・その他にも、減量(肥満の解消)や水分や野菜の摂取を増やして、軽い有酸素運動も行うと有効と言われています。

治療

・高尿酸血症、痛風の治療目的は痛風関節炎の発作を防ぐことです。

・また、尿酸沈着による併発祥である腎障害(痛風腎)や尿路結石を発症、進展させせないことも重要とされています。

・さらに、高尿酸血症には高脂血症、高血圧症、糖尿病などの生活習慣病が高率に合併することが知られており、これらにより重篤な虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)や脳血管障害(脳出血、脳梗塞)の発症率を高くするため、高尿酸血症を管理するだけではなく、その他の合併症に注意していく必要があります。

・まず、痛風発作がある場合には、痛風関節炎に対する治療を行い、十分沈静したのちに薬物療法(尿酸降下薬)を開始します。同時に生活習慣病対策などを行っていきます。

・当院では専属管理栄養士による食事療法を受けていただくことも可能です。

 

参考文献

1.日本痛風・核酸代謝学会.高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版.2018

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