便秘・下痢
便秘とは
便秘とは、排便の回数が少ない、排便に強い力が必要、排便時の痛みや不快感などの症状が起こることです。便秘の基準は、個人差がありますが、一般的には、以下のいずれかにあてはまる場合を便秘とします。
- 排便の回数が週に3回以下
- 排便に30分以上かかる
- 排便時に強い力が必要
- 排便時に痛みや不快感がある
便秘の原因
便秘には、以下のようなものがあります。
- 食生活:食物繊維が不足した食事、水分不足
- 生活習慣:運動不足、不規則な生活
- 病気:甲状腺機能低下症、糖尿病、パーキンソン病、鉄欠乏性貧血、腸閉塞、痔核など
便秘が引き起こされる病気
便秘は、以下の病気の症状として現れることがあります。
- 甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンの分泌が低下すると、腸の動きが遅くなり、便秘が起こります。
- 糖尿病:糖尿病になると、腸の動きが遅くなり、便秘が起こります。
- パーキンソン病:パーキンソン病になると、腸の動きが遅くなり、便秘が起こります。
- 鉄欠乏性貧血:鉄欠乏性貧血になると、腸の動きが遅くなり、便秘が起こります。
- 腸閉塞:腸管の一部が詰まることで、便秘が起こります。
- 痔核:痔核があると、痛みや不快感のために排便を我慢してしまい、便秘が起こります。
便秘の検査
便秘の原因を特定するために、以下の検査が行われることがあります。
- 問診
- 身体検査
- 血液検査
- 便検査
- 画像検査(腹部X線検査、CT検査など)
便秘の処置や治療法
便秘の処置や治療法は、原因によって異なります。
- 食生活の改善:食物繊維を多く含む食事や水分を多く摂取する。
- 生活習慣の改善:適度な運動をする、規則正しい生活をする。
- 薬物療法:下剤や整腸剤などの薬を服用する。
まとめ
便秘は、さまざまな原因で起こる症状です。便秘が気になる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
補足説明
- 食物繊維:食物繊維は、腸内で水分を吸収して便のかさを増やし、腸の動きを促す働きがあります。食物繊維は、野菜、果物、きのこ、海藻類などに多く含まれています。
- 水分:水分は、便を柔らかくして排便を促す働きがあります。1日に1.5〜2Lの水分を摂るようにしましょう。
- 運動:運動は、腸の動きを促す働きがあります。1日30分以上の適度な運動を心がけましょう。
- 下剤:下剤には、便を軟らかくする、腸の動きを促す、水分を腸内に吸収させるなどの働きがあります。
- 整腸剤:整腸剤には、腸の働きを整える働きがあります。
- 痔核:痔核とは、肛門の近くの静脈が拡張して腫れることです。痛みや出血などの症状が起こります。
便秘の予防
便秘を予防するには、以下のことに気をつけましょう。
- 食物繊維を多く含む食事や水分を多く摂る
- 適度な運動をする
- 規則正しい生活をする
また、以下のことに気をつけると、便秘の改善につながります。
- 朝起きてすぐに水を飲む
- 排便のタイミングを逃さない
- 長時間同じ姿勢をとらない
- ストレスを溜め込まない