実地医家(かかりつけ医)から始まる慢性腎臓病治療
5月から特定健診や後期高齢者医療健康診査が始まり、これを機会に高血圧症や糖尿病、脂質異常症や慢性腎臓病などが指摘され治療を受けられる方もいらっしゃると思います。
先日、尾張西部(稲沢市、一宮市、あま市など)の診療所を対象として、名古屋大学医学部附属病院腎臓内科の田中章仁先生が「実地医家(かかりつけ医)から始まる慢性腎臓病治療」という内容でご講演をして頂き、その講演の座長を務めさせていただきました。
田中先生は、私が大学院にいる時にも教官として在籍されており、基礎研究・臨床研究・病棟や外来での臨床業務・学生に対する教育など多くの業務を高水準で行っておりとても尊敬しておりました。今回の発表でも、最新の研究結果や進行中の臨床研究を用いて慢性腎臓病に対する治療や大学病院などの基幹病院への紹介基準などとても充実した内容でとても勉強になりました。
慢性腎臓病の多くは、高血圧症・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病から発症することが多く、その管理を行うことが発症予防及び、慢性腎臓病となった方の進行予防になります。日本腎臓学会では、腎臓専門医への紹介基準(腎機能ある一定以下になった、蛋白尿が多いなど)が設けられており、かかりつけ医ではそこを基準に基幹病院へ紹介されていると思います。
当院では、慢性腎臓病の発症前、発症後の初期段階から腎臓専門医による診療が可能です。血圧・血糖・コレステロールが高いと言われた、腎臓が悪いと言われている、尿に異常があると言われているなど、お気軽にご相談下さい。