尾張西部地区 地域医療を考える会
[2022.10.21]
先日、尾張西部地区地域医療を考える会にてオープニングリマークス及び第一講演の座長を務めさせて頂きました。
この会では、慢性腎臓病に対する治療適当となったSGLT2阻害剤を中心に、稲沢市を含む尾張西部地区の腎臓病の早期発見、重症化予防の推進に取り組む活動をしています。
一宮市立市民病院腎臓内科の新田先生からは、SGLT2阻害剤の腎臓病領域におけるエビデンスや治療経験、一宮市立市民病院での治療連携の取り組みなどご講演頂きました。
春日井市民病院院長の成瀬先生からは、SGLT2阻害剤の病態生理から治療の実践、より効果的な症例など幅広く教えて頂けました。特に印象的であったのはSGLT2阻害薬のリード化合物となったフロリジンの発見は、フランスの化学者によってリンゴの樹皮から分離されたことが始まり、りんごを皮ごと食べた際の血糖低下作用などの論文をご紹介頂きました。
この会での内容の通り、これからも地域の皆様の腎臓病を含めた医療に貢献できるよう努めてまいりたいと思います。